おなら

611. おなら星人

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私たち「おなら星人」は「おなら星」からやってきた

しばらくこの星にいて、故郷が恋しくなった

この星の生活に疲れたのだ

この星は、いつでもどこでも、誰かや何かを比較し、多い少ない、勝った負けた、と争っている

私たちの「おなら星」には競争なんてない

「あの おなら星人」も「その おなら星人」も「おなら星人の私」も皆んな同じ 

若いとか年寄りとか、男とか女とか、お金持ちだとかどうだとか、何の違いもなく同じ

「おなら星人」は皆んなが同じ顔をし、同じ体型、同じ性格、同じ考え方

もともと「異なる・違う=同じではない」といった発想がないのだ

そう、さっきの

「あの おなら星人」も「その おなら星人」も全く同じ顔をして、同じ事を考えながら私の事を見ている

私も同じ顔をして「あの おなら星人」や「その おなら星人」を見ている

「なんか嫌だな、こういうの、、、」

あっ、、、「あの おなら星人」も同じ顔で、、、

あっ、、、

「怖い」 

「見ないで」

あっ、、、

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