私たち「おなら星人」は「おなら星」からやってきた
しばらくこの星にいて、故郷が恋しくなった
この星の生活に疲れたのだ
この星は、いつでもどこでも、誰かや何かを比較し、多い少ない、勝った負けた、と争っている
私たちの「おなら星」には競争なんてない
「あの おなら星人」も「その おなら星人」も「おなら星人の私」も皆んな同じ
若いとか年寄りとか、男とか女とか、お金持ちだとかどうだとか、何の違いもなく同じ
「おなら星人」は皆んなが同じ顔をし、同じ体型、同じ性格、同じ考え方
もともと「異なる・違う=同じではない」といった発想がないのだ
そう、さっきの
「あの おなら星人」も「その おなら星人」も全く同じ顔をして、同じ事を考えながら私の事を見ている
私も同じ顔をして「あの おなら星人」や「その おなら星人」を見ている
「なんか嫌だな、こういうの、、、」
あっ、、、「あの おなら星人」も同じ顔で、、、
あっ、、、
「怖い」
「見ないで」
あっ、、、