うんこ

685.あいさつと魔王

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昔働いていた職場に、仕事もできて、斬新なアイデアなども出す、みんなから一目置かれる人がいました。

会議とかで決まりかけていたものでも、斬新なアイデアや説得力ある発言でそれまでの過程を覆すことも多々ありました。

しかし、その人は近寄り難く、こちらが挨拶をしてもこちらを見ることもしないクソみたいな一面も持ち合わせていました。

みんなは影でその人のことを魔王と呼んでいました。

挨拶しても顔すら見ないので、その内みんなその人には、挨拶をしなくなりました。

私以外は、、、

挨拶は基本中の基本で、挨拶が出来ない人はどんなに仕事が出来ても認めないという正義が私の中にありました。

どんなに無視されようと、私は魔王に会う度に挨拶をしました。

ある日同僚に、お前なんで無視され続けているのに魔王に挨拶してるんだよ?

と言われました。

自分は自分の正義を信じているし、悪には屈しない

と、格好付けて答えました。

当然、同僚はキョトンとしていました。

挨拶をし続けて数年後、朝、後からおはようと声をかけられました。

振り向くと、なんと魔王が挨拶をしてきたのです。

私は勝った!と思ったのと同時に、今までの恨みで、無視してやろうかとも思いましたが、自分の正義に反するので、より大きな声で挨拶をしました。

ちなみに株式会社うんこのみんなは挨拶はきっちりします。

そして、声が大きい人も多いです。

声だけでなく態度が大きい人も多いです。

 

 

 

 

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