うんこ

584. うんこ を磨く

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普段、朝の遅い俺でも今日ばかりは5時起きだった

今日中に うんこ を3本仕上げなくちゃならないから

そう、俺の仕事は「うんこ磨き」

小さい頃から憧れていた職業だ

お客様のお気に入りの うんこ 

思い入れのある うんこ

愛着のある うんこ 

そういった うんこ をお預かりし、最初に手に入れた時と同じの ピカピカの うんこ に戻してさしあげる

月日の経った うんこ は、デコボコしていたり、穴が空いていたり、破れかかったりと様々だ

それを丁寧に丁寧に一つ一つ修復していく

そして新品と見間違えるほどの うんこ にしてお客様にお返しする

仕上がりを連絡し、一目散に駆けつけたお客様、常連さん

「あの時の うんこ と一緒!」

「素晴らしい!」

その時の、お客様の嬉しそうな笑顔はたまらない

レベルアップする俺の技術に常連さんは「腕を磨いたね」と言ってくれる

ははは

俺は うんこ を磨いたんだ

腕なんて磨いてない

こいつらアホちゃうか?

と優越感に浸れる最高の時

コレが俺がこの辛い仕事を続けれる理由だ

キャハハハハー

 

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