うんこ

507. うんこ につかまる

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その日は混んでいた

いや、通勤通学の時間帯に比べれば空いていた方かもしれない

しかし、普段 車通勤の私からすると、息が詰まるほど混んでいると感じたのだ

スピードが上がりカーブを曲がる列車

体勢が崩れる瞬間に捕まろうとした吊り革は何とうんこ だった

マズい!

いくら硬めの うんこ で出来た吊り革も、私を支える事は出来なかった

吊り革は壊れ、そのまま手を伸ばした状態で床へと倒れかけた私は、目の前にあった何かを掴んだのだ

捕まえた 

良かった 良かったのか?

そんなつもりじゃなかったのに、掴んだモノが、前に立っていた うんこ だったのだ

 

キャー! やめて〜! やめてください!

 

私は今、取り調べを受けているが素直に認めている  

ごめんなさい

 

 

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