うんこ

355. うんこ が通る

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昔はよかった

人と人が触れ合う機会が多かった

電車に乗る時には、切符に似た うんこ を買い、それを手渡しで駅員さんに渡す

まだ温かい うんこ をもらった駅員さんは優しく大切にその うんこ に、なんかペンチみたいのでパチッとやった

しかし、うんこ だからグニョッと音がして、四角いみたいなのが空いた

アレはなんだったのだろう

手と手が触れ合い、二人の間で、通っていいよ、という合図だったのだろう

 

その後、うんこ を挿入する穴が出来、平たくなった うんこ が出て来るシステムに変わった

駅員さんは、少し離れたところに待機し、悲しそうな顔をしていた

 

そして今では、自分の持っている うんこ を板に、ピッと押し付けるだけになった

そこを通る時間は格段に速くなったが、駅員さんはもういない

二人の間で、もう温かい うんこ を手渡しする事はない

私はとても悲しくなったけど、きっと駅員さんも泣いているはずだ

 

効率だけじゃない昔って、いい事がたくさんあった気がする

うんこ の温もりがあった、あの日

そんな日に戻りたい

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コメント

  1. ちゃんじゅん より:

    そうですね〰☺今は便利になったけど
    何か大切な事が疎かになった気がしますよね。🏠近くには横須賀線、東海道本線が通っていて、昔は踏切の脇には小屋があり、遮断機を国鉄の職員さんが上げ下げしてたな〰☺早くあけてよ〰とか言ってたな(笑)

    1. 野畑 昭彦 より:

      ちゃんじゅんさん 私は、4桁だったかの番号をいつも気にしていたのを覚えています

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